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2009年2月

『第3回ジュニアサイエンスカフェ in 戸田 開催しました!』

身近なものにも科学がいっぱい

2009年2月23日(水) 雨

  

2月21日に、私たちNPO法人センス・オブ・ワンダーが開催する

今年度最後のジュニアサイエンスカフェが終了しました。

今回も大変な賑わいで楽しいカフェとなり、スタッフ一同大変喜んで

おります。

 

今回のサイエンスカフェはテーマを「植物」、その中でも戸田市の花

である「サクラソウ」としました。

これまでのテーマは第一回「宇宙」、第二回「深海」という割と派手な

ものだったのですが、今回は一見地味に見えるけれども大変身近で

大切なものをテーマとして取り上げました。

とは言え人工的な強い刺激に慣れている子どもたちが、このテーマに

どのくらいのってくれるのか、私たちスタッフは心配だったのも事実です。

ところが私たちの心配はよそに、子どもたちはゲストスピーカー

大窪先生のお話を興味深く聞き、楽しんで帰ってくれました。

 

先生のお話は、戸田の歴史、荒川のお話サクラソウのお花見

していたという戸田ヶ原の話へと続きます。

 

< 絵で見るサクラソウのお花見 >

*画像はクリックで拡大できます

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< 話を聞く子どもたち >

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大窪先生は戸田市の花であるサクラソウを取り上げ、サクラソウが生きて

いくためには、湿った土や、適当な時期に影を作ってくれる木々、そして

受粉のためのマルハナバチ、そのマルハナバチの巣になるネズミの古巣

マルハナバチのエサとなる豊富な草花などなど、様々なものの関わり合いが

必要だということを話して下さいました。

そしてそんな環境がかつての荒川河川敷にはあったのです。

 

先生のお話を聞いた後は、サクラソウが自生する公園をグループ毎に

設計してみましたよ。

分からないことは大窪先生に聞きながら、皆さんてきぱきと作業を進めて

いらっしゃいました。

 

< 大窪先生と子どもたち >

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< 大窪先生とお父さんお母さん >

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そして出来上がった資料を見ながらそれぞれのグループが

発表を行います。

 

皆さんが考えて下さったサクラソウの公園は、それぞれユニークで

素晴らしいものばかりでした。

 

< 浮島に自生するサクラソウの公園 >

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< 土を傷めないようロープウェイで眺める公園 >

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< 光が当たる透明な橋がかかる公園 >

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< 花と虫と動物が一緒に住む公園 >

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今は割とまっすぐに流れている荒川

堤防で守られている私たちの町も、かつでは暴れ川だった荒川を

治めることに苦労していたのだそうです。

治水と共に安全は得られたけれども、私たちは多くの自然を失いました。

でも大窪先生は

「最近は環境問題で人間が悪者になってしまうけど、堤防を作り

人が住めるようになることは良いことなのです。

後は人と自然とのバランスを考えることが大切ですよね。」

とおっしゃっていました。

物事には一方的に「良い」「悪い」はないのですね。

 

終了後に書いて頂いたアンケートでは、多くの子どもたちが

「また参加したい」

と答えてくれました。

お父さん、お母さんの感想には

「自然と人間の共生を身近に感じることができました」

「戸田の歴史、生物の関わりを知って人間もその延長に生きていると

考えられました。これからは視点を変え見て行きたいと思います」

「戸田のことが前よりももっと大好きになりました」

 

というものがありました。

身近なものを大窪先生と一緒に見ることで、周りの現象を科学的に見る

科学者の視点や姿勢を、皆さんが直接感じて下さっていたら嬉しいです。

 

さて、私たちスタッフはこれから来年度の事業計画案を作ります、

さらにパワーアップして、戸田市を中心に「科学って楽しい!」

と思って頂ける情報を発信し続けたいと思っています。

 

写真家酒井徹也さんが撮って下さった素敵な写真が届きましたら

 またこちらにアップしたいと思います。

 

 

 

 

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『ジュニアサイエンスカフェ 研究者の話と現実がつながる時』

土の専門家み~つけたっ!

2009年2月18日(水) 

  

2月21日に開催するジュニアサイエンスカフェに向けて準備は

急ピッチで進んでいます。

時間はないはずなのに妥協を許さないスタッフたちは睡眠を削って

準備に取り組んでいます!

 

今回のサイエンスカフェでは、信州大学から大窪久美子先生をお招き

して「サクラソウ」のお話から始まり、土そのものの歴史、川の歴史、

生き物の歴史などをお聞きします。

 

< 田島ヶ原のサクラソウとノウルシ >

*さいたま市教育委員会からお借りしました

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先日、大窪先生にお会いした時に

「自分たちがどのような積み重ねの上に生きているかを知ることは、

 自分の身を守ることにもつながるのですよ。」

とおっしゃっていました。

その時に例に上がったのが「土の歴史」でした。

 

私たちが住む戸田市は、かつて暴れ川だった荒川の恵みを受けて

発展してきました。

川の恵みを受けていたということは、この辺りはかなりの湿地帯だった

のではないかなと思います。

そして一昨日の出来事。

会場となる戸田東小学校は、現在給食室の新築工事をしています。

いつも地面を掘っているのを見かけていたので、どうしても気になって

現場を指揮されている方にこの辺りの土のことを聞いてみました。

すると、このように答えてくれました。

 

 ・自分たちはこの辺りは昔たんぼだったと聞いている。

 ・地盤はゆるく粘土質。基礎工事をしっかりしなくてはいけない。

 ・浦和の関東ローム層だと赤土で地盤が強い。

 ・このあたりは地下水位が高い。

 ・標高が5メートル(浦和までいくと10メートル)なので町は堤防でもって

  いるようなもの。

 

そして「サクラソウ」自生の条件をお話すると

「この辺りの土はサクラソウには向いていると思いますよ」

とのことでした。

サクラソウはあるべくして戸田に咲いていたのですね。

色んなお話を伺ってみて、アスファルトに覆われた地面は、一見昔の

面影がないように見えるけれど、今も尚、荒川の恵みを受けていた頃の

土に近いのではないのかなと思いました。

そして私たちの町は堤防に守られているということ。

自然のままにしておくことは環境には良いけれど、ヒトの生活を脅かす

ことだってあるわけです。

「自然を守ろう」と言うのは簡単ですが、周りにつながっている色んなことを

知る必要がありそうですよね。

 

サイエンスカフェが楽しみです。

さ、準備準備!

 

 

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『ジュニアリーダートレーニング 土の中で眠るサクラソウ』

サイエンスカフェのテーマ サクラソウを探しに

2009年2月12日(木) 

  

2月21日に開催するジュニアサイエンスカフェでは、サクラソウをテーマに

土壌や地質の歴史、生き物たちのつながりを考えます。

ではこの時期サクラソウはどうしているのでしょう?

サクラソウは、春には花を咲かせ葉を広げて目一杯光合成を

します。

この時期にエネルギーを蓄えるのているのでしょうか。

夏はというと、暑さに弱いサクラソウは大きな芦などの陰で一休み!?

どのみち光は当たらないので光合成もお休みして葉を落してしまう

そうです。

そして寒い冬には・・・

暖かい土の中で眠っています。

 

今は目覚めの前の時期で、もちろん花は観ることができないのですが、

どんな環境にサクラソウが自生しているのか

サクラソウ以外の植物や生き物たちの様子はどうか

を自分の目で確かめてもらうために、ジュニアリーダーの子どもたちと

一緒に、田島ヶ原(日本最大のサクラソウ自生地)へ行って来ました。

 

この時期の田島ヶ原は野焼きの後で一見何にもないように見えます。

 

< 2月の田島ヶ原 >

*画像はクリックで拡大できます

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実は今回心配していたのは、この一見何もない田島ヶ原へ子どもたちを

連れて来て、子どもたちは何か感じるものがあるのだろうか?という

ことでした。

 

ところがそんな心配をよそに子どもたちは色んなものを見つけては

私たちに教えてくれました。

 

< かたつむりの殻 >

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< 眠っていた虫 >

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< 土の中は暖かいよ! >

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野焼きの後には木の実がたくさん落ちていて、たちが集まって

いました。

自生地の周りには大きなソメイヨシノがあります。

 

この環境と田島ヶ原のサクラソウがどのようなつながりを持っているのか

それはサイエンスカフェでのお楽しみです。

 

子どもたちはどんな小さなことも発見して驚くことができる感性を持って

います。

この『センス・オブ・ワンダー』をいつまでも失わないでほしいなと思います。

 

 

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『サイエンスカフェ これからの可能性』

Cafe de Educateur ~教育者のカフェ~

2009年2月10日(火) 

  

私たちのNPOでは、来年度はサイエンス”カフェに留まらず、様々な

形のCafe(リラックスして一緒に話をする機会)を企画したいと考えて

います。

10年ほど前にイギリスで始まったと言われるサイエンスカフェは、

もともとは狂牛病問題が起こった時に一般市民が「直接専門家に

聞きたいことを聞こう!」と考えて始まったものでした。

そして私たちのサイエンスカフェの出発点もそこにありました。

そういう気持ちに戻って周りを見渡してみると、

「専門家に直接聞いてみたい!」

と思うことはたくさんあるものです。

 

例えば教育の話。

私たちの住む地域では、中学受験が盛んです。

都内ほどではないにしても、受験塾に通っている子どもたちは

たくさんいます。

積極的な中学受験は、それぞれのご家庭の方針として良い

ですよね。

でも、中学受験を選ぶご家庭の中には

「地域の公立中学校の評判が悪いから」

というように消去法で中学受験を選択することがあるのも現状です。

そして”評判の悪さ”の源は、人の噂であることがほとんどのようです。

もちろん、火のない所に煙は立たないでしょうから、きっと今の公立中学は

良くはないのでしょう。

でも、

どの程度なのでしょうか?

校長先生の方針は?

今はどの方向へ向いて進んでいるのでしょう?

そういうことを誰も直接確かめた人がいなかったのです。

 

そのような経緯から私たちは『Cafe de Educateur ~教育者のカフェ~』

を開催することにしました。

今回はトライアルでしたので、ゲストスピーカーも入れて7人という少人数の

Cafeでした。

ゲストスピーカーとしてお呼びしたのは、噂の!?中学校の校長先生です。

事前に学校へお伺いして今回の企画の趣旨をご説明したところ、賛同して

下さり快く参加して頂けることになりました。

 

実はそのCafe、昨日開催したばかりです。

参加したのは5年生の子どもを持つお母さん達でした。

中学に関する良くない噂を色々と耳にしているお母さん達が、帰りには少

しホッとした表情になっていたのが印象的でした。

そしてさらに、学校の改革を進めようとしていらっしゃる校長先生に

協力しようという雰囲気までも感じられました。

  

どういう選択をするとしても、情報を自分で直接確かめるということは

とても大切なことです。

私たちの企画するCafeは知的欲求を満たす場であるだけでなく、情報

について直接確かめる場でもある、というサイエンスカフェの原点に返った

企画となりました。

 

校長先生からお伺いした興味深いお話も次回ご紹介できればと思います。

開催して良かったです!

 

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『第3回ジュニアサイエンスカフェ in 戸田』

だれもが時の積み重ねの上に

2009年2月9日(月) くもり

 

先日、第3回ジュニアサイエンスカフェゲストスピーカーをお願い

している信州大学農学部 森林科学科 准教授大窪久美子先生

お訪ねしました。

大窪先生は穏やかで聡明でとても素敵な方です。

サイエンスカフェ当日が楽しみです!

大窪先生は今回のテーマ『サクラソウ』絶滅危惧種のシンボリックな

ものとして取り上げ、そのサクラソウを通して地域の歴史人類史だけ

でなく、生物の歴史、地質や土壌の歴史)を知ることが、自分自身を知る

ことにつながるのだとおっしゃっていました。

自分たちが歴史という積み重ねの上に存在しているということを認識

することで、未来につながっている自分自身のふるまいを考える

ことができるのですよね。

参加して下さる方々が、今回のサイエンスカフェを通して、大窪先生

からの「私たちは時の積み重ねの上にいる」というメッセージを

受け取って下されば嬉しく思います。

申し込みは締め切らせて頂きましたが、当日の見学も大歓迎ですので

興味のある方は是非いらして下さい。

 

第3回ジュニアサイエンスカフェ in 戸田

テーマ:『桜色に染まる草原があった町』 ~サクラソウはどこへ消えた~

日 時:2009年2月21日(土)10:00~12:00

会 場:戸田市立戸田東小学校理科室

定 員:60名(小学校4,5,6年生とその保護者、2人で1組)

参加料:無料

お問い合わせ:sense_of_wonder_2008@yahoo.co.jp

主 催:NPO法人センス・オブ・ワンダー

後 援:戸田市教育委員会

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『ジュニアサイエンスカフェ つながりあう自然』

桜色に染まる草原があった町

2009年2月2日(月) くもり

 

いよいよ第3回のジュニアサイエンスカフェの日が近づいてきました。

今回のテーマは『植物』です。

私たちが住む町に咲いていたという『サクラソウ』について、信州大学

農学部森林科学科から大窪久美子先生をお招きしてお話を伺います。

『植物』と聞くと、今までのサイエンスカフェのテーマ『宇宙』、『深海』

比べると派手さはありません。

でもこの植物たちが私たちの住む地球の水の循環や人が住みよい

気候を保つことに大きく関わっているのですよね。

もしある種が絶滅してしまったら、その影響は計り知れないのです。

普段は気に留めない身近なものに目を向けて、一緒に驚きを感じて

もらえたらいいなと思います。

 

私たちの住む町には荒川が流れています。

そしてその河川敷にはかつて一面にサクラソウが咲いていたのだ

そうです。

の花が終わると、次に河川敷はサクラソウで桜色に染まり、江戸の

人たちはサクラソウのお花見をしていたのだとか。

サクラソウは戸田市の花でもあり、埼玉県の花でもあります。

でも現在戸田市には自生するサクラソウはありません。

 

どうしてサクラソウはなくなってしまったのでしょう?

どうして簡単には増やせないのでしょう?

 

この問いの答えを探しながら私たちスタッフは今サクラソウについて

勉強しています。

絶滅危惧種になってしまったサクラソウ。

でもサクラソウを増やすにはサクラソウのことだけを考えれば

いい訳ではないのです。

氾濫によって栄養分の高い土砂を運んでいた荒川のこと、受粉に

必要な虫たちのこと、夏にはサクラソウに日陰を作る他の草たちのこと

それぞれがうまくつながり合って初めてサクラソウはそこに生きることが

できるのです。

 

< 田島ヶ原のサクラソウ(写真:さいたま市教育委員会)>

*写真はクリックで拡大できます

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どんなサイエンスカフェになるのか、そして参加してくれた方々にどんな

驚きを感じてもらえるのか、ワクワクしながら準備を進めています。

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