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『まずは大学と小学校の連携から』

東大の”知”を戸田市の小学校へ

2009年3月8日(日) くもり

  

前回の記事では、私たちNPO法人センス・オブ・ワンダーが来年度は

小学校中学校と大学との連携のお手伝いをしたいと考えていることを

書きました。

折しも、東大を中心に『大学発教育支援コンソーシアム推進機構』という

機構が立ち上がり、大学の”知”を小学校、中学校、高校へ発信しよう

いう動きがあることが分かりました。

 

『大学発教育支援コンソーシアム推進機構』

http://coref.u-tokyo.ac.jp/

 

2月28日にはこの機構(CoREF)が主催したワークショップに参加し

先週の金曜日(3月6日)には副機構長でいらっしゃる三宅なほみ先生

(東京大学大学院教育学研究科 教授)とお会いしてお話をさせて

頂きました。

カリフォルニア大学でもご研究をされていた三宅先生は、日本の教育

だけでなく、世界各国で行われている教育についてご研究をされている

ので、そのような興味深いお話をお伺いしているだけでもあっという間に

時間が過ぎてしまいました。

私たちが開催しているジュニアサイエンスカフェについても興味を

持って頂き、先生がカリフォルニア大学で一緒にご研究をされていた

Marcia Linn(マーシャ リン)先生が目標の一つとしていた”Dinner-table

science”についてのお話を伺うことができました。

そして、小学生を対象としているジュニアサイエンスカフェについて

「どうして中学校ではなく、まずは小学校だと考えたのですか?」

というご質問を頂きました。

私たちの目指すものも Dinner-table science だということを

お話した上で、次のように答えさせて頂きました。

「日本人の生活を考えると、Dinner-table science をいきなり

 中学生のいる家庭から実現するのは難しいと思います。

 日本の中学生は塾や部活で忙しく、また思春期という難しい

 年頃ということも加わって、ゆっくり夕食で家族団らんを

 することが難しいからです。

 でも、小学生のときから Dinner-table science の習慣が

 ついていれば、中学や高校でも実現できると思うのです。」

 

このような話の流れから、小学校と大学との連携のお話をしたところ

「面白い試みですね。戸田東小学校に行ってみたいです。」

とおっしゃって頂きました。

CoREFが企画した素晴らしい企画を、まずは戸田市の小学校で実現

できれば、お互いにメリットがあるはずです。

実はこの企画は東大工学部の教授(お名前を出してよいのか分からない

ので具体的になったらそのうち!)も賛同して下さっていて、このミーティング

では教育学のスペシャリストである三宅先生と、大学の”知”そのものを作り

だしていらっしゃる工学部の先生を結びつけることも私たちの役割だった

のです。

 

子どもたちに本当の学びの楽しさを知ってもらいたい。

生きるための学びの力をつけてもらいたい。

 

NPO法人センス・オブ・ワンダーのそういう思いが、少しずつ形になって

きています。

後は戸田市の人たちがこの企画を応援して下さるのかどうかです。

まずは戸田市の小学校で、大学の”知”が小学校の子どもたち、

先生たちへと発信されれば、戸田市の住民として、また小学生の子どもを

もつ親として、こんなに嬉しいことはありません。

 

そして次は中学校、そして全国へと展開していきたいと考えています。

子どもたちは日本の未来を背負っているのですからね!

 

 

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教育」カテゴリの記事

コメント

さっそくお邪魔しました!
素敵ですね〜。shineサイエンス ディナー テーブルshine
ブックマークさせて下さいね!

投稿: ミサブレ | 2009年3月 9日 (月) 08時16分

中学校程度の学力は、大人の皆さんがもっているものと一般的にはなっているようですが、実は、小学校レベルの層がもの凄く多く存在するように思います。
私もその1人です。

忘れてしまったっというよりも、お恥ずかしながら、ほとんど身に付いていないのです。

「学校の勉強なんか、社会に出てぜんぜん役に立たない」と言う方が多くいますが、学生時代のアルバイトからまた、成人していくつかの職種の転職をしてみて、職業によって非常に偏りはあるものの、役立つことが多いことに気づきました。

たとえば建築や測量では、三角関数や座標を知らなくてはなりません。
製品や製品を構成している部品も三次元測定機などで三角関数や座標から値を求めます。

WebにもちいられているFlashのアクションスクリプトも三角関数や座標を使いプログラムします。
CSSは、座標で位置関係をコントロールします。

おっと、例がかがくではありませんでした・・・

小学生が大学の研究者の方と連携授業で、体験できることは、多くの大人の方も救われる大切なことであると思います。
きっと、多くの大人の方は、お子さんの発想力に驚かされることではないかと想像します。

また、「大学の研究者の方も小学生にどう伝え、また小学生の反応にどう答えるか」は、リテラシーの進化に繋がるすばらしい試みだと思います。

投稿: 酒井徹也 | 2009年3月 9日 (月) 09時57分

★酒井様★
いつもコメントありがとうございます。
お返事が遅くなりすみません。
そうなのですよね。
小学校で学んでいることは身近なことですが、実は
最新のテクノロジーへつながっているのですよね。
サイエンスカフェで研究者の方々とお話をして実感
しています。
そして子どもたちにもそういうことを伝えてあげたい
と思っています。
きっと大学の研究者も子どもたちの本質的な問いに答
えながら、もう一度ご自身の研究を見つめ直すことに
なると思います。
実現したら楽しそうですよね!

投稿: yasuko | 2009年3月14日 (土) 20時28分

★ミサブレさん★
こちらにも!
ありがとうございます。
また遊びに来て下さいね。

投稿: yasuko | 2009年3月14日 (土) 20時29分

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