『サイエンスアゴラ2009 学びの本質についてのトークセッション』
2009年11月3日(火)
サイエンスリテラシーを広める活動をしているNPO法人
センス・オブ・ワンダーでは10月31日(土)と11月1日(日)に、
サイエンスアゴラ2009(科学技術振興機構主催)という科学の
イベントに出展しました。
サイエンスアゴラ2009は日本科学未来館があるエリアで開催
されました。
まずは10月31日(土)の出展のご報告です。
この日は13時~14時半の90分を使い、東京大学から鈴木真二先生と
内田麻理香さんをお迎えして、『子どもの「どうして?」大人の「なぜ?」
に向き合う方法』というタイトルのトークセッションと簡単な実験を行いました。
< 会場の様子 >
*席は左手奥にもありました
前半は、私たちのNPOがなぜ研究者と一般の人を直接会わせる
サイエンスカフェを開催しているのか、ということや、なぜ「親子」を
対象にした”ジュニア”サイエンスカフェが大切だと考えるのか
を説明しました。
その後は、内田麻理香さんがポップコーンの実験を通して
キッチンの科学について話をして下さいました。
< 2年生の男の子がお手伝い! >
実験が終わった後、麻理香さんが
「科学って分からないことばかりだから楽しいんです。
予想どうりにならないことが魅力なんですよ。」
と話して下さったのが印象的でした。
ともすると「正解(といわれていること)」にたどりつくことだけに
重点が置かれてしまいがちな教育ですが、どんな結果が出ても
その過程が大切だと話されるのは、以前東大で研究をされていた
麻理香さんだからこそだと思います。
さて、その後は鈴木真二先生による、飛行機のお話でした。
紙飛行機を実際に子どもに折ってもらい、紙飛行機とジャンボ
ジェット機は同じ理論の下に飛んでいるというお話もありました。
鈴木先生や話の中で
「あたかも現代では何もかも解明されているように錯覚しますが
分からないこともたくさんあるのです。
飛行機だってまだまだ解明されていないことがあるのですよ。」
と話して下さいました。
< 参加されたお母さんへ説明をする鈴木先生 >
子どもたちには
「エジソンは99%の汗と1%のひらめきが必要だと言いましたが、
ひらめきをたくさん持っている子どもたちが、そのままひらめきを
持ち続けられれば大発見があるかもしれませんね。」
とメッセージを頂きました。
この日のこの時間は会場の周りに人が少なく、大入り満員とは
いきませんでしたが、参加された方たちはそれぞれ意見や感想を
言うことができて、参加者全員で学びの本質を考えることができたと
思います。
子どもたちが疑問を持って、それを知ろうとするためには、やはり
周りの大人の助けが必要だということ、そして家庭の役割は大きい
という話でトークセッションは終了しました。
鈴木真二先生、内田麻理香さん、ご参加頂きありがとうございました。
そして一緒に話をした皆さんも、有意義な時間をありがとうございました。
鈴木真二先生のブログはこちら
http://blog.goo.ne.jp/gooshinji_002
内田麻理香さんのブログはこちら
http://ameblo.jp/marika-uchida/
次は11月1日に開催した紙飛行機教室の様子をお伝え
します。
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