« 『小学生が大学生と本質を学んだ科学の授業』 | トップページ | 『竹内薫さんの講演会をご案内します!』 »

『第5回ジュニアサイエンスカフェ in 戸田 を開催しました』

鈴木真二先生と学んだ飛行機の不思議 

2009年12月9日(水) 

 

11月21日(土)に、東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻

教授でいらっしゃる鈴木真二先生をお招きして『第5回ジュニアサイエンス

カフェ in 戸田』を開催しました。

当日は、写真家の酒井徹也さんが素敵な写真を撮って下さいました。

現在、写真を貸出中のため、改めてご紹介させて頂きます。

今日は私の下手な写真でご報告致します。

 

さて、今回のテーマは飛行機です。

最新の技術が搭載された飛行機ですが、それが飛ぶ理論は、身近な

大気の性質と大きく関係しています。

今回も、前回と同様に10時から15時半、親子でじっくり学べるサイエンス

カフェとなりました。

午前中は、飛行機が飛ぶ理論を、鈴木先生のレクチャーと楽しい実験を

通して学びました。

 

鈴木先生の、

「1メートル四方の空気って、どのくらいの重さがあると思いますか?」

の問いにも、たくさんの手が上がり、子どもたちは自分たちが考えた

答えを発表します。

鈴木先生の問いかけ方が大変上手なので、子どもたちは間違って

いても、自信がなくても、そんなの全く気にせず、みんな元気に

答えます。 

そしてみんなの予想を聞いた後は、実際に空気の重さをはかって

みました。

 

< 空気の重さをはかる実験 >

*画像はクリックで大きくなります

09112150

 

 

 

 

結果は・・・・ほとんどゼロ!?

「あれれ?」

「空気って重さがないの?」

なんて声も聞こえてきそうでしたが、それは大気の中では浮力が

働いていて、はかりに直接のせても重さがはかれないからだ、

ということを鈴木先生が説明して下さいました。

このような理由から、空気の重さは「水上置換」という、ちょっと

小学生には聞きなれない方法ではかることになりましたよ。 

空の酸素缶に自転車の空気入れて空気をたくさん詰め込みます。

子どもたちが鈴木先生の周りに集まってきます。

 

< 酸素缶に空気を詰め込む >

09112150_2

  

 

 

 

酸素缶に詰め込んだ空気を、水上置換で1リットル分ペットボトルに

抜き出します。

酸素缶がどのくらい軽くなったかを調べることで、1リットルの空気の

重さをはかるというわけです。

その結果、だいたい1リットルで1グラムぐらいの重さがあることが

分かりました。

 

それを基に、大気の底にすんでいる私たちにかかる空気の重さを

計算すると・・・

1平方メートルあたり、なんと10トンもの力がかかっていることが

分かります。

これには子どもたちもびっくりです!

そして、この大気の重さが飛行機が飛ぶための力「揚力」

生み出すのです。

揚力を調べる「風洞実験」という、飛行機の羽のようなものを使った

実験を動画でみながら、飛行機が飛ぶ姿を想像します。

このようにして、午前中は身近な大気の話から、飛行機がなぜ

飛ぶのかということを学びました。

そして、前に進む力は、空気を後ろ向きに飛ばすことで生まれる

という話になり、午後のゴム動力飛行機のプロペラの話へと

つながっていきます。

 

いよいよ午後は、大学院のお兄さんたちと一緒にゴム動力飛行機を

制作します。

慣れないカッターナイフに悪戦苦闘しながらも、なんとか飛行機が

出来上がっていきます。

お父さん、お母さんも真剣です!

 

出来上がった飛行機を持って、体育館へ移動し、飛行機の最終調整を

行います。

左右のバランス、重心の位置など、教わったことを、それぞれが1つずつ

チェックしていきます。

 

さぁ、いよいよ本番です!

 

< 滞空時間競技会 >

0911211

 

 

 

 

 

 

時間の関係で一度しか飛ばすことができなかったため、チャンスは

一度だけ!

子どもたちはとても緊張していました。

思ったように飛ばなくてくやしがっている子、優雅に旋回する飛行機を

嬉しそうにみている子、それぞれが真剣に飛行機について考えた

時間でした。

 

今回のサイエンスカフェでは、最先端の技術を載せて飛ぶ飛行機も、

身近な大気と大きく関係しているということが分かりました。

こうやって小学校の理科で習う「空気」も、最先端の科学技術と

結びついているということを知れば、子どもたちの学ぶ意欲も

さらに高まるのではないかなと思っています。 

何年か経って、鈴木先生の研究室で、飛行機やロケットを研究する

子どもたちが育っているかもしれませんよね!

楽しみです。

 

|

« 『小学生が大学生と本質を学んだ科学の授業』 | トップページ | 『竹内薫さんの講演会をご案内します!』 »

教育」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1098755/32546043

この記事へのトラックバック一覧です: 『第5回ジュニアサイエンスカフェ in 戸田 を開催しました』:

» *〔しーたろう〕の「対馬フォーラム」レポート 1/2* [ガラス瓶に手紙を入れて]
読者の皆さま、こんにちは。当ブログ管理人、〔しーたろう〕です。現在、一阿さまご執筆の「一阿のことば」が連載中ですが、皆さまには人生の先輩の貴重なお言葉をご堪能頂けておりますでしょうか? [続きを読む]

受信: 2009年12月 9日 (水) 17時07分

« 『小学生が大学生と本質を学んだ科学の授業』 | トップページ | 『竹内薫さんの講演会をご案内します!』 »