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2010年6月

『大学生と小学生、先生、保護者で学んだ科学の授業』

工学の知を伝える3つの科学の授業

 

2010年6月16日(水

6月12日(土)はいよいよ『工学理解推進プロジェクト』という工学系の

ゼミで準備してきた科学の授業を戸田東小学校で実践する日でした。

センス・オブ・ワンダーではこのゼミの活動を支援し、科学教育について

一緒に研究させて頂いてます。

この日まで、1か月以上かけて、工学部の学生、大学院生、博士課程の

研究生は授業を準備してきました。

当日は、ゼミの指導教官である航空宇宙工学専攻教授の鈴木真二

先生と、CoREF(大学発教育支援コンソーシアム推進機構)の副機構長

である三宅なほみ先生も授業を見に来られました。

 

さて、当日控室となっていた家庭科準備室に集まった東大チーム。

「揺れ」をテーマに授業を行うチーム4人+ゲストのジリーさんは、

子どもたちに設計させる耐震構造物を楽しそうに準備しています。

ジリーさんがいるので会話はところどころ英語です。

 

< 授業の準備風景 >

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NPOのメンバーは、3つの教室でそれぞれ行われる授業を

研究のために記録しようと、行ったり来たり、とにかく走り回った

90分間となりました。

皆様、本当にお疲れ様でした!

 

それでは、授業を簡単にご紹介してみます。

 

『「炎」のチャレンジャー ~燃える科学~ 』

 

理科室での授業でした。

身近なのに意外と触らせてもらえない?炎を観察して

「燃焼とは何か?」を考えてみます。

 

< さぁ燃やすぞ~ >

1006125050_7  

炎を観察してシンプルで本質的な科学を学びます。

「燃えるためには何が必要だと思う?」

そんな問いに答えながら考えを進めていきます。

燃やす側には炭素が必要なことも分かりました。

 

< 子どもたちと一緒に最後のまとめ >

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リアルな世界とのつながりでは火事の話も聞き、燃えることの

怖さも感じました。 

 

 

『スライムが磁石を飲み込んだ 

      ~そこには見えない坂がある~ 』

 

家庭科室での授業でした。

小学生にはちょっと難しい、ポテンシャルエネルギーがテーマの

授業です。

授業ではポテンシャルエネルギーの差を「坂」と呼び、子どもたちに

その「坂」を発見させるのが狙いです。

「熱」「運動エネルギー」「濃度」の差で起こる「坂」について

担当になった子どもたちはそれぞれのエキスパートとなって

グループに知識を持ちかえり、他の人に伝えることで学びを

深めます。

教育の専門家である三宅なほみ先生にもご指導頂き、協調学習

の形を取り入れることができました。

 

< サーモグラフィーカメラで温度のチェック >

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< 濃度の差で何が起こる? >

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< 運動エネルギーも移動するよ! >

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内容は少し難しいものでしたが、終了後に感想を聞いた

ところ、子どもたちは「見えない坂」を感じたようでした。

  

『めちゃ2 ユレてるッ! ~揺れの力を感じよう~』

 

5年1組の教室をお借りしました。

全てのものは揺れている・・・

そんなことを聞くとほとんどの人は驚きますよね。

子どもたちは、それぞれの固有の揺れ(固有振動数)を感じるため、

長さの違うひもで吊るされたおもりを揺らすことに挑戦してみます。

 

< まずは大学生がお手本を見せます >

10061250_4

 

< 子どもたちが挑戦します >

 鈴木真二先生がアドバイス

1006125050_4

 

ある特定の振動は、ある長さのおもりだけを揺らします。

これには子どもたちもびっくり!

 

このような揺れを計算せずに建物などを設計してしまうと

強い風や地震などの時に共振を起こして大変なことが起こるのです。

実際にアメリカの吊り橋が倒壊する映像に子どもたちは釘づけでした。

 

では、どうすれば倒壊しない建物ができるのかという流れの中で、

子どもたちは実際に工作しながら考えることになります。

大学生からはいくつかのヒントが出されました。

 

< 耐震構造を考えてみよう >

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90分という長い授業にも関わらず、子どもたちは休憩時間にも

大学生のお兄さん、お姉さんの下に集まってきます。

 

< 休憩時間に集まる子どもたち >

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最後にうまく耐震構造の建物ができたかどうか、班ごとに発表します。

いくつかの班は揺れにくい建物を設計できていました。

大学生からは、同じような工夫が、飛行機やロケットの設計でも生かされて

いて、自分たちはそのことについて研究しているという話がありました。

 

 

これらの3つの授業で子どもたちは何を感じてくれたのでしょうか?

日本の子どもたちは科学に対する興味関心は決して低くないものの

それを学ぶ意義はあまり感じていない、という調査結果があります。

工学部という、科学を応用することを研究している大学生が科学の

授業を行うことで、子どもたちが少しでも科学を学ぶ意義を感じて

くれたらと思います。

その結果はデータの分析で明らかになりそうです。

 

また今回の授業では、参観に来ていた多くの保護者が、90分間

立ったままで真剣に授業を見て、時にはメモを取っていた姿が

印象的でした。

家庭でも授業のことが話題になっていたら、私たちの目標である

「Dinner-table science」に少し近づいていけそうです。

 

授業の実施にあたって、戸田東小学校の江川校長先生を始め、

教務主任の若目田先生、5年生の担任の先生方には様々なご協力を

頂きました。

ありがとうございました。

 

次回は、希望者を募って、7月3日(日)に戸田東小学校で第二弾の

科学の授業が実施されます。

ゼミでは休む間もなく早速その準備に入ります。

さらにパワーアップした授業をお楽しみに!

 

 

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『東京大学五月祭 うまくいかなくても子どもたちには新鮮な体験』

五月祭ツアー 大好評でした!

2010年6月6日(日

5月29日は東京大学の五月祭に出かけて来ました。

私たちのNPOでは「是非子どもたちに大学の研究室を見せて

あげたい」という思いから、会員さんを対象に五月祭ツアー

企画しました。

予想以上にたくさんのお申込みを頂き、締切日前に急きょ申し込みの

受付を終了することになるほどでした。

 

当日は写真家の酒井徹也さんも同行して下さったので

後日、酒井さんの写真もご紹介したいと思います。

 

さて、当日は地下鉄東大前駅に集合して、農学部を通り工学部7号館まで

ご案内しました。

子どもたちもお母さん、お父さんもわくわくドキドキの様子です。

工学部7号館は航空宇宙工学専攻の建物です。

私たちが協力しているゼミの学生さんたちも、展示の解説を担当

していたりします。

5階にある「ラジコン飛行船操縦体験」という展示に行ってみると

いましたいました!

ゼミの学生さんが、子どもたちに飛行船のことについて解説

してくれます。

 

< 飛行船に集まる子どもたち >

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ところが、いざ飛ばそうとすると、リモコンの調子があれれ???

ということで、急きょ修理が始まりました。

でもその修理にも子どもたちは興味深々です。

どうなることかと心配している私たちをよそに、ゼミの学生さんは

ハンダづけを子どもたちに解説し始めました。

子どもたちはじっと見守っています。

 

よくある実験ショーなら、こんなことはあり得ない状況です。

でも、うまくいくばかりが子どもたちの好奇心を高めるという

わけでもないのです。

うまくいかなくても、原因を探って、修正していく、その過程

は研究には必要なことですよね。

こんなハプニングもショーになってしまうのが五月祭の

楽しいところです。

 

その他、4号館マテリアル工学科では、700度で焼くことが

できる装置を使って、七宝焼体験をすることができました。

これには子どもたちも大喜びです!

 

< 七宝焼を作る子どもたち >

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そして外に出たらたくさんの模擬店。

 

< 模擬店の様子 >

50_3

 

留学生の方たちもお店を出していて、なかなか国際色豊かな

雰囲気です。

 

< マレーシア料理の模擬店 >

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「小学生や中学生を大学の学園祭に連れて行って楽しめるん

だろうか?」

そう思うお父さん、お母さんは多いようです。

でも内容はご覧の通り!

ちょっと案内できる人がいれば、研究室の様子も知ることが

できてとても楽しめます。

自由に学べる大学の雰囲気を早くから感じておくことは、きっと

子どもたちの将来の夢へつながることでしょう。

私たちのNPOではまた来年も五月祭ツアーを企画したいと

思っています。

 

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