« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010年12月

『東京大学 冬休み折り紙ヒコーキ教室2010 たくさんのヒコーキが舞い飛びました!』

多くの皆様のご参加ありがとうございました

 

2010年12月29日(水)

センス・オブ・ワンダーでは、昨日12月28日(火)東京大学工学部

航空宇宙工学専攻主催の『冬休み折り紙ヒコーキ教室2010』

の進行と運営のお手伝いをさせて頂きました。

年末の慌ただしい時期にも関わらず、多くの皆様にご参加頂きまして

ありがとうございました。

本講座はキャンセル待ちをして下さった方もいらっしゃるほどの人気

の講座となりましたが、皆様にご参加頂けなかったことを残念に

思っております。

このブログでは当日の様子をご紹介させて頂きます。

 

参加受付は11時30分からとなっていましたが、鈴木真二先生をはじめ

学生の皆さん、お手伝いの皆さんは10時30分に会場の芦原小学校へ

集合しました。

1時間での準備でしたので、とにかく机を運んだり、椅子を運んだり、

バタバタと、でも楽しく、準備は進みました。

 

講座開始の12時までにはほとんどの皆さんが着席されて、いよいよ

鈴木先生の講義が始まります。

東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻教授鈴木真二先生

からは、「どうして飛行機は飛ぶのか」ということについての講義がありました。

ライトフライヤー号の話から始まり、大気の存在、空気の重さなど

について、実験を交えて分かりやすく説明して下さいました。

 

< 後ろにずらりと並ぶ東大チーム >

101228

 

工学部航空宇宙工学科の学生さんだけでなく、機械情報システム学科

産業機械工学科の学生さん、また大学院教育学研究科で博士課程の

学生さん、アメリカ、ボーイング社の社員で現在鈴木先生の研究室で博士課程在籍

の学生さん、埼玉県教育庁の先生、松戸市の小学校の教頭先生という、多彩な

スタッフ陣が講座をサポートしました。

 

< 空気の重さのクイズ >

10122850

 

空気の重さは1立方メートルで、なんと1キログラムもあるのです!

 

< 空気は本当に重いのか?の実験 >

10122850s

 

ところが、地表では浮力が働くため、簡単には重さははかれません。

からの袋も空気が入った袋も釣り合ってしまいます。

 

締めくくりには

「本物の飛行機も、折り紙ヒコーキも、飛ぶ仕組みは同じなのです。」

という説明がありました。

パイロットの乗らない折り紙ヒコーキは、飛ばすまでの調整がとても

大切です。

重心がかかる位置と、揚力がかかる位置との関係によるてこの原理で、

飛行機は姿勢を保っているのです。

 

鈴木先生の講義の後は、日本折り紙ヒコーキ協会の指導員である岸本光夫さん

による『スカイキング』の折り方の指導がありました。

各グループには東大チームのスタッフが一人以上ついて、難しい部分を

サポートします。

 

< 岸本光夫さんによるスカイキングの折り方講座 >

10122850s_2

大きな紙を使って、とても分かりやすく教えて頂きました。

 

< 製作中のグループの様子 >

10122850s_3

できあがったら、アリーナ(体育館)へ移動です。

いよいよ、最後の仕上げ、機体の調整を行ないます。

 

< 調整の仕方や飛ばす時の注意を聞きました >

10122850_2  

 

調整の時はまっすぐ飛ばしますが、実際に滞空時間を競う時には

折り紙ヒコーキを上空に投げ上げます。

 

< 東京大学 稲葉翔さんのによるデモンストレーション >

10122850s_4

 

調整が終わると、コンテストが始まります。

8グループが4カ所に分かれて滞空時間を計測してもらいました。

2回計測して、チームの中で、大人の1位と子どもの1位を決めます。

 

< 滞空時間を計測します >

10122850_3

 

その後は、準決勝、決勝を行なって、大人と子どもの優勝者が決まりました。

優勝したヒコーキは、優雅に旋回しながら空気の中を滑り飛びました。

空気が、まるで見える様な気がする瞬間でした。

 

今回の折り紙ヒコーキ教室では、紙ヒコーキというとても身近なもの作って

実際に飛ばしてみることで、身の周りにある科学を感じてもらえたのではないかと

思います。

 

年末のお忙しい時期に、子どもたちのために戸田市まで来て下さった

鈴木真二先生をはじめ、サポートして下さったスタッフの皆さん、また

快く会場を貸して下さった芦原小学校の前田校長先生をはじめ関係者の

皆様、ありがとうございました。

 

来年は、3月上旬に英語の科学工作講座第二弾を開催する予定です。

NPOの会員さん優先のご参加になりますので、興味がある方は是非

会員登録をご検討頂ければと思います。

*現在のご入会で、平成24年3月31日までの会員資格を取得できます

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『ただいまみんなで準備中! 東京大学 冬休み折り紙ヒコーキ教室2010』

東大で『スカイキング』の折り方と調整の勉強会

 

2010年12月18日(土)

センス・オブ・ワンダーでは、12月28日(火)に開催する東京大学工学部

航空宇宙工学専攻による『冬休み折り紙ヒコーキ教室2010』

準備を進めています。

戸田市内では昨日各ご家庭に配布したばかりにも関わらず、すでに

本日13時時点で定員60名のうち42名が埋まり、満員も間近です。

本イベントは20日9時をもちまして定員となりお申込み受付を

 終了させて頂きました。 ありがとうございました。

 

教室では、前半は鈴木真二教授による飛行機が飛ぶ仕組みの

実験と講義があり、後半は『スカイキング』という戸田拓夫さん設計の

折り紙ヒコーキを折り滞空時間競技を行います。

『スカイキング』は滞空時間のギネス記録を持つ折り紙ヒコーキです。

当日は、日本折り紙ヒコーキ協会の岸本光夫さん指導の下、東京大学

工学部航空宇宙工学専攻の学生さんを中心に、航空宇宙工学専攻

以外の学生さんや、CoREF(大学発教育支援コンソーシアム推進機構)

もちろん、センス・オブ・ワンダーも折り方指導の補助をします。

というわけで、昨日は東大で『スカイキング』の折り方と調整

勉強会を行いました。

航空宇宙工学が専攻と言っても、折り紙ヒコーキが専門では

ありませんから、とにかく見ての通り皆さん真剣です!

 

< 東大で『スカイキング』の折り方勉強会 >

10121750

 

折った後は、床と水平に投げてみて、機体のバランスを調整します。

 

< 機体のバランスを調整します >

20121750_2

 

調整しない折り紙ヒコーキはきちんと飛ぶことはありません。

折ったばかりの『スカイキング』は、もともと重心が前にあるので、

頭から墜落しやすいのです。

折り紙ヒコーキも、本物のジェット機も飛ぶ仕組みは同じです。

折り紙ヒコーキは、パイロットなしで飛行するわけですから

最初の調整がとても重要になります。

力の向きのバランスや、飛ぶ方向も、理論を学べばうまく調整

することができます。

あ、その前に、まずはきちんと折らなくてはいけませんけどね。

 

折り紙ヒコーキの科学については、科学技術振興機構のwebサイト

『かがくナビ』『実験ナビ 折り紙ヒコーキの科学』で紹介して

いますので、是非ご覧下さい。

 

『実験ナビ 折り紙ヒコーキの科学』

http://www.kagakunavi.jp/column/show/2429

 

さて、私たちは今年最後のイベントの成功に向けて、準備も

ラストスパートです。

皆さん、楽しみにしていて下さいね。

 

イベント案内のダウンロードはこちら↓

「ver2.pdf」をダウンロード

  Photo_2

 

お申込みはこちらから↓

『東京大学 冬休み折り紙ヒコーキ教室2010 お申込み方法』

http://sense-of-wonder-2008.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/2010-7f83.html

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『会場は英語圏に早変わりしました! 英語の科学工作講座ご報告』

受付けから英語で始まった科学工作講座

 

2010年12月15日(水)

12月12日(日)は、東京大学工学部生(バイリンガル)3名を

講師に迎えて、英語の科学工作講座を開催しました。

今回の講座は、センス・オブ・ワンダーがこれまでに開催してきた

サイエンスカフェ科学講座とは少し違ったものでした。

科学的なことをテーマにして、研究者や研究生が講師を務めるという

点は変わりありませんが、今回は「科学の概念に触れる」ことだけでなく

「英語を使う」ということにも重点を置きました。

なぜ新たに英語という要素を入れたのかについては、また後日お話し

させて頂く機会もあると思いますので、この記事ではちょっと変わった

この「英語の科学工作講座」についてご報告させて頂きます。

 

さて、当日は、講師3名と、通訳2名、東大工学部からのお手伝い2名で

ドキドキしながら皆さんが来られるのをお待ちしていました。

すでに皆さんをお待ちしている時から、会場内では英語が飛び交っていました。

というのも、受付けから英語で行うため、スタッフの頭の中を英語モード

切り替えておく必要があったからです。

バイリンガルの3名はあっという間に英語モードに切り替わり、お互いに

英語で話しては何やら大笑いしていて、とても楽しそうです。

いつもと違う気配を察したのか、参加者の皆さんは恐る恐る?入口から

入ってきます。 

「Good evening! Please tell me your name.」

入口を入った途端、英語で声をかけられ、ちょっとびっくりしていた子どもたちも、

ちゃんと講師に英語で名前を伝えて、受付けをしていきます。

 

< ファイルを渡し席を案内する受付の様子 >

10121250s

 

ファイルの中身は、今日使う英単語や英語のフレーズをメモとして

準備したもの。

私たちが「講座の中で、これを頼りに頑張って聴きとってみてね!」

考える単語やフレーズをまとめて資料にしました。

 

講座が始まると、もちろん講師の自己紹介も英語です。

講師3名はそれぞれ、アメリカ、カナダ、イギリスに5年以上住んでいた

バイリンガルですが、話す英語は三者三様!

三人に続いてお手伝いの二人の東大生も英語で自己紹介をしてくれました。

終了後に参加した中学1年生の女の子に聞いてみたら

「Takuyaさんの英語が一番聴きとれた!」

とのこと。

子どもたちにとっては、学校で聴きなれているアメリカ英語が一番

聴きとりやすいのでしょうかね。

 

科学工作の中では何度か子どもたちに材料を取りに来てもらいました。

グループ毎に呼ばれて(もちろん英語で)、材料置き場では英語で

材料を選びます。

「Which color do you want?」

なんて聴かれて、ちょっと恥ずかしそうに選んでいく子どもたちや、

すぐに慣れて英語で話す子どもたち、色々な光景が見られました。

とにかく選ばなくては工作が進みませんから、話さないわけには

いきません。

 

< 厚紙の色を選ぶ子どもたち >

10121250s_2  

 

< 鉛筆と押しピンを受け取る子どもたち >

10121250s_3

 

< 鏡を選ぶ子供たち >

10121250s_4

 

今回の工作は内容を簡単なものにしたので、英語を話すことに力を使って

もらいたいな~と思っていたのですが、shyな日本の子どもたちの

口からはなかなか英語が出てきません。

でも、そこはスタッフの数の多さを生かして、講師とスタッフでそれぞれの班を回り

「Have you finished it?」

「Are you O.K?」

なんて声をかけては、まずは”Yes”か”No”で答えてもらうようにしました。

それでも最初はなかなか口から英語が出てこなかったのですが、

時間が経つにつれて”Yes”や”No”はなんとか出てくるようになり、次には

「How many ~?」

という質問にも英語で答えられる子どもも出て来ました。

 

その傍らでは、三人の講師やスタッフ間では、お互いに英語でコミュニケーション

を取り合い、講師三人にいたっては、またもや大笑いしていたりします。

そんなやりとりも子どもたちはしっかりと聴いていたようです。

三人のバイリンガルと、英語で受け答えするスタッフが集まれば、その空間は

英語圏のようになります。

多くの子どもたちにとっては新鮮な体験だったと思います。

 

子どもたちがドキドキしながら英語を使って工作し、出来上がった作品は

ストロボスコープでした。

みんなで回転盤を鏡に映し、スリットの隙間から絵を見てみます。

 

< 馬は走って見えるかな? >

10121250s_5

  

この実験で工作は終了です。

この後、講師三人とスタッフは日本語モードに切り替わります。

「なぜこのような現象が起こるのか」についての科学的な説明は、

日本語で行いました。

 

今回の講座で、私たちは

「子どもたちは思ったよりも大人しかったけど楽しかったのかな?」

と不安に思っていたのですが、後日、保護者の方にお会いした時に

「とても楽しくて、もっと英語が使ってみたいと言っていました!」

というような感想を頂きとても安心しました。

「英語を使ってみたい!」

と思ってほしいという気持ちで企画した講座でしたが、アンケートの

結果をみると予想以上に「英語を話したい」と思ってくれた子どもが多く

驚きました。

また、科学についても、終了後に東大生に

「工学部ってどんなことをするところですか?」

と質問をしにいく中学生もいて、科学だけの講座では敬遠してしまう子どもに

とっても、英語をきっかけに科学に出会った形になったようです。

 

参加者の方からも終了後に様々なご意見を頂き、大変嬉しく思って

おります。

貴重なご意見を参考にさせて頂き、今後もっと進化した形で、この

講座を継続開催していきたいと考えています。

ありがとうございました。

 

とにかく無事に終わってホッとしています!

卒論中、修論中にも関わらずご協力頂いた東大生の皆さん、NPOのスタッフの

皆さん、ありがとうございました。

 

次は12月28日(火)『東京大学 冬休み折り紙ヒコーキ教室2010』です。

こちらは日本語のイベントですが、東京大学大学院工学系研究科

航空宇宙工学専攻鈴木真二教授をはじめ、東大の学生さんたちもこられて、

きっちりと科学に重点を置いた講座になります。

お楽しみに!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

『東京大学 冬休み折り紙ヒコーキ教室2010 お申込み方法』

航空宇宙工学にふれられる『冬休み折り紙ヒコーキ教室2010』

のお申込みを開始します

*本イベントは20日9時をもちまして定員になりましたためお申込み受け付けを

 終了させて頂きました。 ありがとうございました。

 

2010年12月13日(月)

昨日(12月12日)は、東京大学工学部生(バイリンガル)を3名

迎えて英語の科学工作を開催し、お陰さまで大盛況のうちに

終えることができました。

参加者の皆様には貴重なご意見も頂きましたので、次回開催時の

参考にさせて頂きたいと思います。

英語の科学工作講座の様子は、このブログで後日ご報告させて

頂きます。

さて、次なるイベントは東京大学工学部航空宇宙工学専攻による

『冬休み折り紙ヒコーキ教室2010』です!

年末の開催になりますが、航空宇宙工学専攻鈴木真二教授

はじめ、工学部の学生さんたちや、日本折り紙ヒコーキ協会

岸本光夫さんもいらっしゃって、楽しい教室になると思います。

お申込みは先着順で以下のようになります。

皆様のご参加をお待ちしております。

イベント案内のダウンロードはこちら↓

「ver2.pdf」をダウンロード

  Photo_2

 

『冬休み折り紙ヒコーキ教室2010』

【日時】 平成22年12月28日(火)12:00~14:50 (受付:11時30分~11時50分)

【場所】 埼玉県戸田市立芦原小学校 アリーナ及び集会室

      埼玉県戸田市大字新曽1961

【参加費】 無料      

【参加対象】

      小学4年生~中学3年生(小学生は必ず保護者同伴でお願いします)

【定員】  60名(保護者も含む)

【内容】

      ・「飛行機はなぜ飛ぶのか」について実験と講義(東京大学 鈴木真二)

      ・『スカイキング』の折り方講習(日本折り紙ヒコーキ協会 岸本光夫氏)

      ・『スカイキング』の機体のバランスの調整を指導(東京大学工学部生)

      ・滞空時間競技会

      ・表彰と総評(東京大学 鈴木真二)

【お申込み】

      メールにて npo.sense.of.wonder@gmail.com まで以下の内容を

      お送り下さい。

      件名:「折り紙ヒコーキ教室に申し込みます」

      ①保護者名(ふりがな)*複数可、②保護者性別、③保護者年齢、

      ④保護者の緊急連絡先(携帯番号など)、⑤児童の学校名、年組、

      名前(ふりがな)、⑥児童の性別、⑦児童の年齢、⑧つきそいで未就学児がご参加の

      場合も名前、性別、年齢をお知らせください

【申し込み期間】 

      12月21日(火)正午までで先着順になります。

      *定員になりましたためお申込み受付は終了させて頂きました。

       ありがとうございました。

       

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『理系の研究者、研究生が作る科学の授業はここが違う!』

東京大学工学系ゼミから生まれる科学の授業 

 

2010年12月7日(火)

センス・オブ・ワンダーは昨年から東京大学工学部のゼミ

支援しながら、共に科学教育について研究しています。

このゼミでは、工学部生が「科学を伝える方法」を学んでいます。

2010年度冬学期のゼミでも、今までと同様に「科学を専門としない

人たちに科学を伝えることの実践として、小学校で科学の授業を

行いました。

今回は、これまで開催してきた戸田東小学校ではなく、戸田第二小学校

(埼玉県戸田市)での実践となりました。

 

当日、戸田公園駅に集合した時の学生さんたちの顔はみんな

なんだか眠そう・・・

その訳は、2つの班とも、ぎりぎりまで授業の準備や、資料の準備をして

くれていたからのようです。

 

今回の授業は、土曜日に実施したため、5、6年生の希望者

の参加となりました。

2つの授業ともそれぞれ12組ほどの親子が集まってくれました。

それでは、当日の授業の様子をご紹介したいと思います。

 

『回転は人類を救う ~自転車から人工衛星まで~』

講師:大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 博士課程1年生1名、

    大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 研究生1名(現役パイロット)  

     大学院工学系研究科 化学システム工学専攻 修士課程2年生1名

    工学部 航空宇宙工学科 4年生1名(授業サポート)

 

さて、子どもたちが家庭科室に入ってくると、水が入った大きなたらいが

テーブルの上にどっかりと置かれています。

何が始まるのか、子どもたちもわくわくドキドキの様子。

 

< 回転:授業前の風景 >

50s

 

まずは、このたらいの中に、みんなで船を浮かべてみます。

波を立てると進む方向があちこち変わってしまいます。

次に、船に『地球ゴマ』を乗せてみます。

するとどうでしょう、波を立てても船は一定の方向へ向いたままに

なりました。

『地球ゴマ』の回転と何か関係があるのでしょうか?

 

< 『地球ゴマ』を触ってみよう! >

50s_2

最初に回転していない地球ゴマを持ってみます。

向きを変えても何も起こりません。

次の回転する地球ゴマを手に持ってみます。

方向を変えようとすると・・・

「あれれ? なんだか邪魔されているよ!」

回転することで何かが起きているようです。

 

< もっと大きなものを回転させてみよう! >

50s_3

 

東大のお兄さんが持ってきてくれた(というか乗ってきた!)

自転車のタイヤで実験してみます。

回転するタイヤの向きを変えようとすると・・・

「あれれ・・・重たくて向きが変わらないよ!」

やっぱり何かが起こっているようです。

 

みんなで”回転で起こる何か”を体験したあと、一体何が起こって

いるかについての説明がありました。

「ものはみんななまけもの。 動いていたら動いていたし、停まっていたら

停まっていたい。 回転していたら同じ向きで回転していたい。

こういうのを『慣性の法則』っていうんだよ。」

 

そして次は回転について、実験でもう少し詳しく調べてみます。

登場したのは不思議な形のコマです。

このコマも東大のお兄さんが、この授業のために設計したもので、

おもりの位置を自由に変えることができます。

 

< おもりの位置を変えられるコマ >

50s_4

 

おもりの位置を変えながら、一番長い時間回り続ける配置を考えます。

どうやら、軸よりも遠くにバランスよく置くことが大切なようです。

 

< おもりの位置を変えながら実験 >

50

 

このように回転で生まれる力も、工夫することでさらに安定させる

ことができるのですね。

回転の力を利用したものは、私たちの周りにもたくさんあります。

自転車から始まり、昔の人工衛星もそうですし、地球だって回転

(自転)していますよね!

どうして回転しているのか、回転していることでどんなことが起こって

いるのか、そんなことを少し理解するだけで、子どもたちの中からは

もっと新しいアイデアが生まれてきそうです。

身近な現象の背景にある科学の理論が、様々なものに利用されて

いるという、工学部ならではの楽しい授業となりました。

 

『正しい力の使い方 -みんなで力の法則を見つけよう-』 

講師:大学院工学系研究科 システム創成学専攻 修士課程2年生1名

    工学部 産業機械工学科 3年生1名

    工学部 航空宇宙工学科 3年生1名

    工学部 機械情報工学科 4年生1名(授業サポート)    

  

こちらの授業が行われるテーブルには、何やら大きな装置が乗っかって

いました。

 

< 東大のゼミではこんな風に調整していました >

50_2

 

この実験装置は、何度も何度も試行錯誤を繰り返してやっと

出来上がったものです。

東大生が、自分たちで計算した理論値に近いデータが取れるよう、

改良しながら精度をあげていきました。

 

< 当日の理科室で装置の使い方を説明します >

50s_5

 

子どもも大人も興味津々、そして真剣です!

この装置を使って、振り下ろす金づちの角度と、ささる釘の深さ

調べていくのです。

 

< 実験中の子どもたち >

50s_6

 

「失敗したデータも大切なデータです。」

こんな、工学部の研究生ならではの説明がありました。

失敗してうまく釘がささらなかったものも、番号をつけて、後で

原因が調べられるように大切に保管します。

釘の初めの長さから、実験後に出ている部分の長さを引いて、

ささった長さを計算します。

小数の計算でしたが、算数と科学はつながっているんですよね。

次に、子どもたちは実験で得たデータをグラフに書き込んでいきます。

 

< グラフにデータを書き込みます >

50_3

  

ある班は、角度の小さい順に実験した釘を並べてみていました。

これだけでもまるでグラフのようです。

何か規則がありそうですね。

50_4

 

みんなでデータを書き込んだグラフを見てみます。

50s_7

 

この授業では、「データをとりながら、自分で法則を発見する」という

理系の研究者や研究生なら当たり前の様に行っていることを

子どもたちに伝えてくれました。

東大生からは

「ガリレオだって、自分が考えた理論である『地動説』を証明する

ために、望遠鏡を自分で作り、惑星を観察し、こつこつとデータを

とったのです。」

という話がありました。

実際に今回のデータをとるために、東大生も3日間もゼミの部屋に集まり、

時には徹夜をしながらも装置を改良していました。

子どもたちにも、理論を証明するために、道具を作ったり、データを取ることの

大切さが伝わったことでしょう。

 

理系の研究者や研究生が伝える科学の授業は、学校で教わる理科よりも

もっと地道で、でも、コツコツと積み上げることの大切さが感じられました。

そして、このような努力の中から生まれる大発見が、今の人類の発展を

支えているのですよね。

子どもたちが受ける科学教育に、もっと理系の研究者や研究生が関わる

機会が増えれば、「科学を学ぶ楽しさ」「科学を学ぶ意義」を子どもたちも

直に感じてもらえるように思います。

センス・オブ・ワンダーでは、これからも、研究者と子どもたちが直接

出会えるような機会を作っていきたいと思っています。

 

冬学期の第1回実践授業は無事に終わりました。

関係者の皆様、ご協力頂いた戸田第二小学校の先生方、PTAの皆様

ありがとうございました。

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »