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『東京大学工学部ゼミと小学校の連携授業 開催のご報告 』

体で感じて、頭でじっくり考える

2011年6月15日(水)

 

6月11日(土)には、東京大学工学部のゼミの学生さんたちが作る

科学の授業を、埼玉県戸田市立戸田東小学校で実践しました。

センス・オブ・ワンダーはこのゼミをサポートしながら科学教育を

研究しています。

 

それでは、当日はどんな様子だったのか、簡単にご報告致します。

 

■Aチーム:多目的室と廊下

 ・タイトル

 『言葉はいらない?全てを伝える100の方法

  ~遠くの人に君だけが知ってることを教えてみよう~』

 ・内容

  友達に情報を正確に伝える難しさを考え実験をしながら、昔から

  現在までの情報伝達の仕組みを学びます

 

実は前日のゼミで、内容に一番注文をつけられていたAチームだったの

ですが、皆さん睡眠を削って授業を練り直し、作り上げてきてくれました。

当日はというと、出だしから、スパイの登場に子どもたちは大興奮!

言葉を使わず、廊下の端と端でに分かれて、与えられた文章を伝えます。

 

< 言葉を使わないスパイゲーム >

*写真はクリックで拡大できます

110611_50

 

頑張って身ぶり手ぶりで伝えようとしますが、なかなかうまく

いきません。

 

< スパイからの説明 >

110611_50_2

 

教室に戻って「何が伝わって何が伝わりにくかったのか」について子どもたちと

考えます。

その後は、動画などをみながら、情報伝達の歴史と、様々な情報伝達の

方法を学びました。

人々の「速く正確に遠くまで伝えたい」という思いが、現在の情報伝達の

技術を発達させたのですね。

最後にモールス信号を実際に使ってみて授業は終了となりました。

 

< モールス信号の説明を聞く様子 >

110611_50_3

 

 

■Bチーム:家庭科室 

・タイトル

『もくもく雲をつかみに行こう! ~雲の製造工場~』

・内容 

 身近な雲について、実験などをしながらその不思議の理由を 

 子どもたちに発見してもらいます

 

まずは身近な「雲」と聞いて思い浮かぶものを各自付箋紙に書いてもらいます。

たくさんの付箋紙が集まり、黒板の概念図も付箋紙でいっぱいになりました。

 

< 雲についてのキーワードと概念のつながり >

110611_50_4

 

この授業では、凝結、断熱膨張、上昇気流、という3つのキーワードを

実験などを通して体感してもらいました。

 

< 上昇気流の実験 >

110611_50s

 

矢印の先に、飛んでいる半紙があります。

通常のものより薄い半紙を筒状にして火をつけると、しばらく燃えた後に

ふわりと上昇気流にのって浮かび上がりました。

 

この授業では、体感した3つのキーワードを頭の中で結びつけながら

「雲はどのようにしてできるのか」を考ました。

 

授業の最後に、ペットボトルに少量の水を入れて加圧し、一気に空気を放出

して気圧を下げ、小さな雲を作りました。

とても楽しい実験で、授業が終わっても子どもたちは雲作りに夢中でした。

  

■Cチーム 理科室

 ・タイトル『ミッション:不可能を可能にせよ!

     ~無人島に流れ着いた君。手元にあるのは難破

     (なんぱ)した船のモーター。潮が満ちる前に、

     高台に荷物を運びたい。さぁ君ならどうする?~』

 ・内容

  準備された材料を利用して、重い荷物を運ぶ方法を考え実験します

 

授業が始まると教室の電気は消え、嵐の場面になりました。

遭難して流れ着いた無人島で、たったひとりの生存者、あさりくんは

1箱の食料船のモーターを見つけます。

 

< 食料をどうやって高台に上げよう? >

110611_50_6

  

グループ毎に準備された、モーター、坂道、動滑車、定滑車、糸など

利用して、荷物(さんまのかば焼き缶詰!)を持ち上げる方法を考え

ます。

 

< 道具の使い方を考えます >

110611_50s_2

 

子どもたちは、道具をあれこれ眺めて使い方を考え、手を動かして

試します。

「あさりくんを助けなきゃ!」

といいながら♪

 

結果は7グループ中3つで荷物の持ちあげに成功しました。

失敗したグループも、成功したグループも、どちらも道具を工夫したり

何かを作る楽しさを感じたのではないかと思います。

家に帰っても「私たちの周りの道具はどのようにして作られたのかな?」

と思いを巡らせてもらえればいいですよね。

 

このように3つの授業とも、体で感じて、そこでの失敗も成功も、どちらも

大切にし、「なぜ?」ということを考えてもらう授業となりました。

これこそが科学の始まりですからね!

 

この授業をレビューして、第二回の実践授業を7月2日(土)に行う予定です。

場所は同じく、戸田東小学校になります。

 

 

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