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『戸田市サイエンスフェスティバル2013 講座を開催しました!』

見慣れたものの中にも不思議がたくさん!

2013年7月28日(日) 

7月26日(金)は今年で開催4回目となる『戸田市サイエンス

フェスティバル』で講座をしてきました。

私たちのNPOは、予算8万円で1000人を動員した2010年の

幻の?第1回の企画から関わってきました。

昨年からは教育委員会へ全てお任せして、私たちは講座の開催に

専念しています。

 

今年の講座は『球体の氷を使った冷たい実験』というもの。

米国サンフランシスコにある科学館、エクスプロラトリアム

(http://www.exploratorium.edu/)『after school activities』

の一つを日本の子ども向けにNPOでアレンジしたものです。

東京大学工学部の学生さんたちと一緒に企画し、準備を進めて

きました。

私も含めてNPOのメンバーが東京大学工学部で、科学の授業を

デザインするゼミを指導していることもあり、毎年学生さんたちと

一緒に講座を開催しています。

 

さて、講座はまず子どもたちへ質問から始まります。

「科学(理科)が好きな人!」

という質問にはたくさんの手が上がります。

 

< 手を挙げる子どもたち >

P1000883_20

 

ところが、

「周りにはたくさん不思議があると思う人!」

の質問には2、3人しか手が挙がりません。

そうなんです、子どもたちにとっては何気ない日常から不思議を

見つけるのは難しいことのようなのです。

おそらく多くの大人にとっても。

私たちのNPOの名前『センス・オブ・ワンダー』「不思議に気づく

 

感性」という意味です。

海洋生物学者のレイチェル・カーソンが、著書『センス・オブ・ワンダー』

の中で「子どもたちは本当は誰もが不思議に気づく感性を持っている」

と記しています。

でもそれを失わないためには、その感性に寄り添う大人が必要なの

だとも。

この講座は、まさに私たちが子どもたちに寄り添って、不思議に思う

感性に気づいてもらう、という「科学の芽」を育てることを意識した

ものでした。

 

氷の登場で、会場はわくわくした雰囲気に包まれます。

まずはこの見慣れた「氷」というものを、観察したり触ってみたり

します。

「これは何だろう?(What)」

「どうして~なのだろう?(Why)」

「どうしたら~できるのだろう?(How)」

という見方をしていくと、たくさんの疑問が出てきます。

「真ん中にある白いトゲトゲの線は何だろう?」

とか、

「どうして氷は冷たいのだろう?」

とか、さっきまでは

「周りに不思議なことなんてない!」

と言っていた

子どもたちの口からは次々に疑問が飛び出します。

ここで、クリップ、つま楊枝、1円玉、10円玉などの

道具の登場です。

次はこれらの道具を使って氷を触ってもらったり、氷にさして

もらい、そこから生まれる疑問を書いてもらいます。

出てきた疑問を、班ごとに付箋に書いて貼ってもらうと

たった5分間で、こんなにたくさんの疑問が出てきました。

 

< 付箋紙に書かれたたくさんの疑問 >

P1000880_20

 

出てきた疑問は、学生さんたちにも手伝ってもらい、似た

疑問を集めてグループにしていきます。

子どもたちから多く出た疑問として、今回は

「1円玉は他のものよりもどおして氷にささっていくのだろう?」

というものを取り上げました。

さらにこの疑問を

「氷ってなんだろう?」

「ささるってどういうことだろう?」

「1円玉と他のものとの違いは?」

というように分解して考えていきます。

家庭では、ここから先はインターネットや本で調べることに

なるわけですが、この日は科学が得意なお兄さん、お姉さんが

いるわけですから、お兄さん、お姉さんに説明してもらうことに

しました。

水の状態変化にエネルギー(ここでは熱)がいること、

ささっているのは氷が融けているということ、

氷に接触させるものの材質によって、手から氷への熱の伝わり方

が違う(熱伝導率の違い)ということを説明してくれました。

熱の伝わり方の違いを調べる実験の方法も説明しました。

 

最後には、熱の伝わりやすさ、伝わりにくさで、

「温度を変えたくない時には熱が伝わりにくいもので包む」

「温度を速く変えたいときには熱が伝わりやすいもので

包む」

という話になり、

「では、水筒の冷たいお茶をぬるくしないようにするには?」

というようなことを考えてもらいました。

熱の伝わり方を意識するだけで、エコへとつながっていきそう

ですよね!

 

今回の講座は、見慣れた「氷」を使うもので、決して派手では

ありませんでしたが、子どもたちの終了後のアンケートを

みてみると「不思議に気づく感性」に、私たちは寄り添えた

のではないかと感じています。

企画から運営まで頑張ってくれた大学生の皆さん、NPOの

皆さん、そして当日お手伝いして下さった皆さん、ありがとう

ございました。

 

センス・オブ・ワンダーでも、東京大学工学部のゼミ(工学理解促進

プロジェクト)でも、今後も「科学の本質」を伝えられる講座を

開催していく予定です。

楽しみにしていて下さい。

 

NPOの活動やイベントに興味がある方、ご入会希望の方はこちらまで

ご連絡下さい↓

npo.sense.of.wonder@gmail.com

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